小鳥の遊び場

詩と文のライブラリ

誰か殺してください

 毎日が苦しい。何がこうさせてるのかわからないけど、あやめちゃんが呼吸を止めてしまっていることがわかっている。何に怯えているのかわからない。

 

 私はポンコツ。所詮、文を書くことしか出来ない。悪夢は消えない。かがりちゃんの自傷行為止めてあげることすら出来ない私はポンコツ。2人とも苦しいだろうに。私には助けてあげることは出来なくて、浪費浪費ばかり、私のためにかがりちゃんが泣く。楽しいって言いながら泣く。

 

 エル君はそれを知りながら、仕事を探している。私の為。エル君も相当キツイだろうに。薬がないと動くことが出来ないぐらい、ダメージを背負っているはずなのに強気で外を回している。必死に私の為とお金を作ろうと動いている。私が生まれてしまったことがこの世の罪。皆を楽しく生活させてあげられない。

 

—— 違う。お前の才能を見て欲しい。

—— でも、それにはお金がかかる。私はいなかった方が。

—— 違う!

 

 私とエル君の会話が頭の中に響く。他の子達は何も言わない。黙って見ているのを感じる。私は人一倍他の子のことを感じ取りやすいから。エル君は私に生きろとそれで仕事したいんだろと、私に言ってくる。そう。私には夢がある。でもそれを他の子を犠牲にして達成なんかしたくないわ。だから、私のうちに殺して欲しい。この体ももうガタが来ているのを感じている。それならいっそのこと、殺してくれたらいいのに。私はそう思うの。ポンコツだから。脳内の会話が止まることは無い。殺すとかやめろとエル君の怒号がきこえる。それでも今の私には響かないのよ。怖いことに死にたくて仕方ないの。

 

 詩を書くことはとても楽しいわ。でもそれでお金がかかるなら、やるのはやめたい。書いてしまったけど、どうせなら死んでしまってからでもいいんじゃないかしらと思うのよ。

 


 だから、誰か殺してください。

 


京華