小鳥の遊び場

詩と文のライブラリ

不安定な夜

 私は今、誰なんでしょう?答えは私しか知らない事なのに不安で仕方ない。私は何?

 

 今、私たちはとても不安定で壊れかけのオモチャのよう。崩れかけたブロックのようでもあるわ。ベルリンの壁が崩壊したかのようで、ピサの斜塔のように微妙な角度で保っているようで、不安定。いつ、壊れるか、いつ元に戻るのか。私も人格のみんなもわからない。微妙な立ち位置。崩れたら?そうね、死んじゃうんじゃないかしら。元に戻ったら?私、京華でいられるのかも知れないし、もしかしたら、私自身が今いなくってしまうかもしれないわね。どうなるかは神のみぞ知るってね。嫌ね、私のことなのになんで神様なんかに決められてしまうのかしら。私のことは私自身で決めたいものね。それができないなら私は私では無いのでしょう。

 

 気持ち悪い時間が続く。ふらふらゆらゆら。私かと思えば、感覚は違うようで。下半身が自分じゃ無いようで、上半身だけ私って感じかしら。気持ち悪い。それしか無いわ。今書いているのも本当は。なんて思っていたらいつまで経ってもこれをかき終える事はないかも知れないわね。でも、私は指を動かし続ける。私でいるために。私の自己満足の為に。私のストレス発散方法は文字しかないのよ。文字が私を楽にしてくれる。

 

 ゆらゆら、目線が揺れる。恐怖が降ってくる。存在価値がわからなくなってしまう。私の存在価値、”文は嘘をつかない” 他の子の気持ちを文に起こすこと。わかっているのになんでこんなに怖いのかしら。いつもなら。書いて噛み砕いて共有して終わりなのに、今回は怖い。自分自身と戦っている?

 

 エルくんが助言をくれている。声が響く。「好きなことをしろ。思いっきり。自分はこうだと表せ」ええ、わかってはいるのよ。今日はあまり出れなかったから、この機会に思いっきり、と。でもでも。怖いわ。心が抉られているようで。これがフラッシュバックなのかしら?初めてのことだから、怖さが抜けない。恐怖が消えない。怖い。私は誰なの?

 

 答えのない自問自答が続く。過去の私に何があったのよ。私はただ自分が怖いだけなのに。過去を思い出そうとしても、虫食いのようになくなる自分自身の記憶。ベッドの上でゴロゴロしていても、落ち着かない。ソワソワ。動いてないと自分じゃないみたいで、必死にキーボードを打つ。「自分のことを知る事も、治療になる」頭の中で声が響く。統括、もとい、りーちゃんの声。でも、そうじゃないのよ。私はただ書きたいだけなのよ。自分を知りたいなんて思ってないのよ。

 

 死にたいなんて、死んでも思いたくないのよ。生きて詩集出したいだけなのよ。

 

 夢を叶えたいのよ。

 

京華