小鳥の遊び場

詩と文のライブラリ

イレギュラーな朝

 今朝の目覚めは最高で布団が心地よくて、でも寒くて中々布団から出れなかったの。最近、暖かかったから油断してたわ。ポチャッコに埋もれた家でぬくぬくしてから私は仕方なくお風呂に入った。
 心地よいお風呂、うっとり40℃のシャワーをかけて一休み。ゆったりとした時間。私の家はユニットバスだから残念ながら湯船にはつかれないけど、この家はこの家でかなり快適なの。だから引っ越しとかは考えてないわ。

 

 時間が過ぎていく。体もあったまった事だし、そろそろと、わしゃわしゃ洗っていく。風呂上がりには冷えたミルクティーでも飲もう。オールインワン液をたっぷり顔に塗り込んでついでに全身マッサージ。そろそろ仕事の時間が近づいてきた。ミルクティーは帰ってからに後回しにして、仕方なくワイシャツに手を通す。お化粧を5分で終わらせてタバコを一服。匂いが残らないようにスーツには香水を振りかけて、パンプス履いて、お気に入りのピンクのマスクして、いざ戦場へ。


 通勤ラッシュは戦争なの。人混みの中どれだけ、自分のスペースを確保するか、流されないようにどれだけできるかで、変わってくる。汗くっさいおじさんの横に捩じ込むようにして体と鞄を突っ込む。足もヒールで踏まないように配慮して、と。このまま数時間耐えれば職場にはたどり着ける。香水はもってきてあるから、会社の前で振りかければ大丈夫なはず。朝から汗くさいとか嫌だもの。マスクを少しずらす。コロナコロナって、言っている割には通勤ラッシュはなくなんないんだから、息苦しいけど我慢我慢。


 通勤ラッシュという戦場から帰還して、会社まで早足で向かう。いつも通りに出たのに遅延とかありえないわ。とりあえず、会社には連絡済みだし、どうにかなるでしょう。でも早足で向かうには、朝イチで会議があるから。途中からでも辿り着ければ御の字。マスクが鬱陶しい。息切れが苦しい。会社が駅近だったらよかったのに、徒歩5分は少し遠すぎる。


 会社に着いて、やっと一息。その後いつも通りに仕事をこなして会議にも無事出席して、私は家に帰るの。残業?今日はノー残業デーです!またあの戦場に立ち向かい、ラッシュをぬけて、家に着いたら今度こそミルクティーゆっくり飲もう。

 


 ある社会人の女性の物語を書いてみたの。どうだったかしら?もしよければ感想待っているわね。


京華