小鳥の遊び場

詩と文のライブラリ

心という曖昧なものへ

 心は臆病で弱虫で。私はそんな心と話をする。今日はどうしたい?何が食べたい?心の答えはなく、私は頭を抱えそうになる。主体性のない心。でも決して手放してはならない大事な思い。だから私は毎日話しかけるのだけど、答えはない。彼だか、彼女だか知らないけど、放っておけない。だって、核だから。私の大事な核なのだから。

 

 でも、時々、心は臆病だから、いなくなって迷子になるときがある。仕方ないの。それは心の思うままに行動した結果なのだから。私が何度でも探し出してあげなくてはね。あなたは声を発することはないけれど、何かしら考えているのよね。私はできる限り心の応援をするわ。考えをくみ取れるだけくみ取るわ。大切な心。私は一生あなたと一緒にいるわ。


 弱虫な心は私の前に出てくることはない。でもいいの。私がいることを感じられればそれだけで良いのよ。時々、声を殺して泣いてるときがあるわね。私にはわかる。くみ取れる。なぜ泣いているのか。何が辛いのか。泣いているのを感じとってから、私は一生懸命考えるのよ。できればその悲しみ、苦しみ、変わってあげたいけど、あなたはきっとそれを望まない。だから、困ったときぐらいは、私を頼ってほしい。私はいつでも待っているのよ。あなたからのSOSを。


 迷子になったり、泣いたり、苦しがっていたり。そんなところしか見れない私は、心のために何をしてあげれば良いのかしら?私はよく「感情がない」と言われることがあるの。本当はあるのよ。でも、理解されない。それは苦しいこと。心もそう思っているのかしら?そしたら、私があなたの理解者になってあげたい。私はすっといるから。見放したりしない。ずっと待ってる。あなたの声を聞ける時を。大事な、私の大事な、心。消えないで。いなくならないで。見つけるから。絶対に見つけるから。私がいるから。

 

 

あなたへ私より。

 

 

小鳥遊 京華