小鳥の遊び場

詩と文のライブラリ

眼鏡

 今までずっと、記憶をたよりに目が見えてなくても生きて来られた。必死に目が見えていないことを隠して来たのよ。私達は視力検査、暗記したわ。長期的な記憶は苦手だと思うけど、短期ならある程度出来るのよ。だから、その記憶力を使って私達は生きてきたの。別に眼鏡作ってもらった事は何度かあるわ。でも、無くしたらもう作ってもらえないと考えて、私達は記憶と、塾でのことを思い出しながら今まで眼鏡なしで、もしくは勉強の時のみ付けていたのよ。

 

 でも今回、眼鏡を作って貰えて世界が一変したわ。世界が色づいて見えて、草花が鮮明に見えた。遠視と近視が若干あったみたい。しかも左右で度数が違うおまけ付き。ふふ、仕方ないから、それ用の眼鏡を作って貰ったのよ。私は最初は抵抗があったわ。でも付けると、文字が見える事に気づき、いざ付けて文を書くと書きやすいことに、気づいたわけ。それで、私は文を書くときには眼鏡をすることにしたの。後は光ね。画面が見やすくなると、自然に、文が書きやすい事に気付かされた。

 

 これを駆使するとなんと2倍の、なんてことはなくて、普通に書きやすくなっただけだわ。習慣はなかなか抜けないし、私や潤くんのようにパソコン使う人格でないと、基本、眼鏡なんてかけたりはしないのよ。エルくんに至っては、「掃除の邪魔」とか言ってかけるそぶりすら無いの。こんなに便利なのに。かがりちゃんは、付けっぱなしか、気づいたときにしまうかで、基本的に自分から付けようとはしないわ。悲しい事にみんな自発的に眼鏡をかけようとはしないみたいなの。パソコンを使う組は基本、外には行かないメンバーで引きこもりばっかりよ。だから、先日、外に行った時は驚かされたわ。こんなに草花が綺麗なんてって。えーちゃんも眼鏡を使うようになるでしょう。自分が作ってきた物が、どれだけ綺麗なのか、そろそろ自覚しなきゃね。

 

 今回は私達に新しい武器ができたことを書いて見たわ。眼鏡と言う強力な武器は、それはそれは使い勝手の良いもので、ありがたい物だわ。原始人が包丁を手にしたようなものね。前回の記事に「眼鏡で書く」と書いていたけど本当に書く事になるとは思いもしなかったわ。そして、それを本気で書いてしまった、私。なんか自分のメモに踊らされているようで、少しイラつくわ。まあ、致し方のない事なのかも知れないのだけれども。今回はここまで。の、はず。自信ないわ。私の悪い癖よ。

 

 皆さんも使える物は使っておこうね。後悔とかいらないから、今からでもいいのよ。使って自分を楽にしてあげましょ。

 

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京華